こんにちは!
卓球のラケットはいろいろな種類があって迷いますね。
卓球歴20年以上の私が最初に選ぶラケット(シェーク)のおすすめとポイントを教えたいと思います。
まず結論から言っていきますが、最初におすすめするラケット5選は下記です。
- スワット(TSP)
- オールラウンドエボリューション(スティガ)
- コルベル(バタフライ)
- 佳純ベーシック(ニッタク)
- インナーフォースレイヤーALC(バタフライ)
上4つは木材ラケット、最後のは特殊素材ラケットになります。
初心者にと言っていますが、どのラケットも素晴らしく使いやすいです。
プロでも使用者はいますので、間違いないものになっています。
それでは解説を始めていきます。
素材
ラケットの素材には木材のみを使用するラケットとカーボンなどの特殊素材を使用するラケットがあります。
それぞれ重量や振動係数や反発係数が違い、打った時に弾みと手に伝わる感触が違います。
また木材のほうが値段が安いというメリットもあります。
今回紹介したラケットはみんな合板のラケットで、板を張り合わせて作られたものです。
一般的には下記のように反比例する形になります。(違うものもあります。)
重量
- 木材<特殊素材
- 単板<3枚合板<5枚合板<7枚合板<・・
弾み
- 木材<特殊素材
- 単板<3枚合板<5枚合板<7枚合板<・・
手に伝わる振動
- 木材>特殊素材
- 単板>3枚合板>5枚合板>7枚合板>・・
グリップ
グリップの種類は主流なものは3種類あります。
- ストレート
- アナトミック
- フレア
しかしこれはぶっちゃけどれでも構いません。
一応一般的にはストレートのほうがフォアドライブが打ちやすいとか、アナトミックのほうが力をいれやすいとか、フレアはバックハンドを振りやすいとかありますが、握りやすいと感じたものを握ってください。
ここで必ず実際に握ってみてください。
あなたの感覚が一番重要です。
スワット(TSP)
まずスペックは下記になります。
木を生かすギア、木が生きる打球感
木材の打球感を最大限に生かし、広いスイートスポットが特徴。
操作性が高く、幅広いスタイルにマッチする高性能な7枚合板。
製造国 | 中国 |
---|---|
ラケット素材 | 木材7枚 |
グリップの種類 | FL, ST, SLIM, 中国式 |
攻守レベル | OFF |
ラケット厚 | 6.0mm |
ラケットサイズ | FL-ST-SLIM 158×150㎜・CHN 159×150㎜ |
グリップサイズ | FL 100×24㎜・ST 100×23㎜・SLIM 100×22㎜・CHN 82×23㎜ |
ラケット重量 | 85±重量(g) |
このラケットはTSPの名作です。
初心者から上級者まで非常に使用者が多く、かつめちゃくちゃ安いです。
最近ラバーが高騰していてバタフライの最新ラバーのディグニクスなんて、割り引かれても8000円を超えてきます。
それをこのラケット4000円以下で買えます。
それなのにプロが使ってるんだからすさまじいラケットです。
今回紹介しているラケットに共通していますが、かなり手に響きますので自分の打った感覚がしっかりあります。
そのため力が伝わっていることがわかりやすく、木材特有のコントロールして安定した打球ができます。
またスワットには種類がたくさんありますが、私が初心者にお勧めするのはノーマルな「スワット」です。
最近TSPがなくなり、VICTASに一本化されました。
TSPのスワットも廃盤となると思いますが、名前やデザインの変わったモデルがVICTASからでますので心配不要です。
名前やデザインは違うけど同じラケットということは、卓球の世界ではよくある話です。
オールラウンドエボリューション(スティガ)
まずスペックは下記になります。
初級者から上級者まで幅広い層に支持される一本
打球感とほど良い弾みとコントロール性能のバランスが人気のベストセラーラケット。
初級者から上級者まで。
木材5枚 板厚5.5mm± 平均重量80g±5g
このラケットもスワットと同様かなり手に響きます。
5枚合板の分こちらのほうが響きは大きいと思います。
スワットよりも弾まない印象です。
プロでは平野美宇選手も使用していたラケットです。
値段も安く5000円程度で買えます。
商品説明にもあるとおり、自分の力で打つ感覚のあるいいラケットです。
スティガ(STIGA)は日本ではあまりなじみのないメーカーですが、契約選手も豪華なメンツが多く、許昕、樊振東などの超一流選手もいます。
卓球界のラケットにおいては確固たる地位を築いています。
コルベル(バタフライ)
まずスペックは下記になります。
木材5枚合板の代名詞
バタフライを代表する5枚合板ラケットのロングセラーモデルです。
攻守のバランスに優れており、レベルを問わずあらゆる選手にお勧めできるラケットです。
商品名 | コルベル |
---|---|
価格 | 6,050円(税込) |
発売日 | 1995年12月21日 |
品番 | FL:30271 |
タイプ | 攻撃用シェーク |
反発特性 | 10.6 |
振動特性 | 8.2 |
ブレード構成 | 5枚合板 |
ブレードサイズ | 158×152mm(レギュラー) |
---|---|
ブレード厚 | 5.9mm |
グリップサイズ (長さ×厚×エンド幅) | 100×24×34mm |
平均重量 | 91g |
原産国 | 日本 |
このラケットもとても息の長いラケットです。
オールラウンドエボリューションとかなり似ていますが、こちらのほうがブレードが少し大きくなっていて重量が重くなっています。
またラケットの名前になっているコルベル選手はチキータの生みの親です。
このラケットは本当に万人に向いているラケットで、若手のガンガン攻撃タイプからカットマンまで使用しています。
佳純ベーシック(ニッタク)
まずスペックは下記になります。
レベルアップを目指す選手、バランスのとれた攻守を重視する選手にオススメです。
価格¥7,500 +税
攻撃用合板構成5枚、
木材サイズブレード:156×152mm
グリップ:ST 102×23mm、FL 102×24mm
重量85±g
スピードミッド
板厚5.8mm
打球感ミドル
原産国日本
正直このラケットのことを最初は舐めていました。
どうせ選手の名前を冠しただけのラケットだろと。
打ってみたらめっちゃ打ちやすいです。
「あっ自分に子供ができたらこのラケット使わせよう」と練習中に思いました。
いかにも木材ラケットという感じで手に響きます
昔、福原愛モデルも使いやすかったんですが、なんか恥ずかしいと思って使えませんでした。
佳純ベーシックも男子が使用するのは抵抗があるかもしれません。
でもめっちゃいいラケットです。
デザインもかわいらしすぎないので使えるかと思います。
インナーフォースレイヤーALC(バタフライ)
まずスペックは下記になります。
「ボールをつかむ感覚」が特長であるインナーファイバー仕様のラケット。アリレート カーボンを搭載し、多くの場面で弾みとコントロールのバランスの良さを発揮します。
バタフライ(Butterfly) 卓球 ラケット インナーフォース・レイヤー・ALC FL シェークハンド フレア 攻撃用 36701
商品名 | インナーフォース レイヤー ALC |
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価格 | 16,500円(税込) |
発売日 | 2015年4月21日 |
品番 | FL:36701/ST:36704/AN:36702 |
タイプ | 攻撃用シェーク |
反発特性 | 10.7 |
振動特性 | 9.4 |
ブレード構成 | インナーファイバー 5枚合板+アリレート カーボン |
ブレードサイズ | 157×150mm(レギュラー) |
---|---|
ブレード厚 | 6.0mm |
グリップサイズ (長さ×厚×エンド幅) | FL:100×25×34mm ST:100×23×28mm AN:100×25×34mm |
平均重量 | 88g |
原産国 | 日本 |
今回上げた中では唯一の特殊素材ラケットです。
通常であれば木材ラケットから初めて、特殊素材に移行するという選手が多いと思います。
しかし最初からかっ飛ばしたい。
ラケットは変えるつもりはあまりなくて、最初から上級者向けのものを使いたい。
という方には特殊素材の中でも使いやすく、またプロもたくさん使用しているこのモデルを紹介しようと思います。
アリレートカーボンはバタフライ特有の素材でカーボンとアリレートのいいとこどりをした素材です。
簡単に言うと「軽い」「弾む」「使いやすい」の三拍子そろった素材です。
また今のプレスチックボールに対して非常に相性がよく、威力コントロールともに高次元でまとまっています。
インナーに特殊素材が入っていることで、より球持ちがよく、コントロールしやすい打感が特徴です。
同じような性能でティモボルALCがありますが、あちらはアウターにアリレートカーボンが入っているので、弾みが強く飛んで行ってしまいます。
はっきり言ってこのラケットでできない技術はないです。
このラケットを使用していたらどんな選手でも言い訳はできません。
道具は十分に足りている、あとは腕だけです。
そんな装備で大丈夫か?
ただやはり木材ラケットと比較するとお高いです。
木材だとたまーーーに折れたりしますが、特殊素材入りなので折れることはめったにありません
この中であれば、どれを選んでも間違いないと思います。
しかし注意点として、メーカーによってブレードとグリップのつながり方が若干違います。
グリップを握ったときにブレードが張っていて手になじまないということがあります。
必ず握ってみて決めてください。
特に気にならないなら、あとは好きなメーカー、デザイン、名前で選んで使いこなすだけです。
大事なのは道具ではなく腕ですので練習に励んでください。
ラバー編についてもできたらやりたいと思います。